ウルグアイ代表FWルイス・スアレス選手が、FIFAワールドカップでの歴史的な瞬間を振り返った。
『OTRO』のインタビューに答えたスアレス選手は、ウルグアイの勝利につながった数々のゴールではなく、決定的瞬間を防いだ“ハンド”を忘れられないプレーに挙げた。
ウルグアイ40年ぶりの歴史を作ったハンド
スアレス選手が振り返ったのは2010年W杯準々決勝ガーナ戦。この試合は1-1のまま延長後半アディショナルタイムを迎えていた。
残り時間わずかでガーナがFKのチャンスを得る。ラストワンプレーで決めようとするガーナに対し、ウルグアイも全員が身体を張って守る。そのなかでガーナのドミニク・アディアー選手がヘディングシュート。
決定的な一撃は決まったかに思われた。そこへ立ちはだかったのがスアレス選手だ。両手を伸ばし、手でアディアー選手のシュートを弾き出す。故意のハンドで決定機を妨害したスアレス選手にはレッドカードが与えられた。
スアレス選手が退場したあと、ガーナはPKのチャンスでアサモア・ジャン選手がボールをセットする。誰もがガーナの勝利を確信。ところが、ジャン選手のキックはクロスバーを直撃して失敗。
絶体絶命の窮地を乗り越えたウルグアイはPK戦でガーナを下し、実に40年ぶりのベスト4入りを果たした。
一連の出来事を「母国の歴史の一部」とスアレス選手は語る。
「ウルグアイのサッカー、代表チームの歴史に残る試合になったと思います」