サッカー日本代表の南野拓実選手が昨年12月まで在籍したことでも知られる、オーストリア・ブンデスリーガのレッドブル・ザルツブルクが、1月20日にドキュメンタリー映像『JEDER.MANN(イェーダーマン)』の日本語字幕つきを公開する。
本作はリーグ7連覇に向けた戦いや、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)での激闘の舞台裏に迫るもの。
日本語字幕付き映像 公開URL:https://www.redbull.com/jp-ja/fcrbs-documentary-film-jeder-mann
※上記URLは1月20日(月)9:00以降に有効となる
国内リーグ6連覇もCLでは本戦に進めず
いまでこそ有望な若手を多く輩出する注目のクラブになったザルツブルクだが、2000年代前半には破産寸前まで追い込まれた過去がある。
クラブ消滅の危機を救ったのは、飲料メーカー『レッドブル』だった。2005年にザルツブルクは同社に買収され名称もレッドブル・ザルツブルクに変更。その後は積極的な投資も功を奏し、昨季までブンデスリーガを6連覇する強豪に生まれ変わった。今季も7連覇に向け首位をひた走る。
オーストリアでは絶対的な存在となったザルツブルクだが、欧州の舞台では分厚い壁に阻まれCL本戦出場の目標を果たせずにいた。2005-06シーズンから2017-18シーズンまでの13年間で11度CL予選に出場したが、いずれも敗れてグループステージに進めず涙を飲んだ。
『JEDER.MANN』の冒頭では、本戦出場まであと一歩に迫りながら敗退した歴史が振り返られる。
CL初参戦で輝きを放った歴史的な年
歴史を変えるには少しの運も必要だった。昨季のCL決勝はリヴァプールとトッテナムのイングランド対決で争われ、優勝したリバプールには翌シーズンのCL出場権が与えられた。しかし、同シーズンのプレミアリーグ2位だったリヴァプールはリーグ戦の結果でも出場権を得た。
また、CLで準優勝だったトッテナムもプレミアリーグ4位で出場権を確保したため、本戦出場の枠が1枠余ることになった。これによりザルツブルクが繰り上がりで本戦ストレートインを果たした。
CL本戦初出場を果たしたザルツブルクはリヴァプール、ナポリと最終節まで決勝トーナメント進出を争った。最終節でリバプールに敗れグループステージ敗退が決まったものの、欧州の舞台でオーストリア王者の存在感を示し、南野選手がリバプールへ移籍するきっかけにもなった。
『JEDER.MANN』では、クラブの歴史に新たな1ページが記された2019年を、試合だけでなく練習や移動中のバス車内、フロントスタッフの会話も交えて掘り下げる。