現地時間1月12日、スイス・ローザンヌで行われたユースオリンピックの男子フィギュアスケートシングルで、日本の鍵山優真選手がショートプログラム3位からフリーで逆転し、金メダルを獲得した。
首位と6.96点差で臨んだフリーで鍵山選手は166.41ポイントを記録。合計を239.17ポイントまで伸ばした。
ショートプログラム1位だったアンドレイ・モザレフ選手(ロシア)は、フリーで158.22ポイントの合計237.94ポイントで2位。ショートプログラム2位のダニリ・サムソノフ選手(ロシア)はフリー138.59ポイントで合計215.21ポイントの3位だった。
逆転優勝は今後の自信 目標は北京オリンピック
11日のショートプログラムではリンクの壁に設置された緩衝材に衝突し、転倒してしまった鍵山選手。
ショートトラック競技のために置かれた緩衝材でリンクが狭くなっていたことや、スケートの勢いがつきすぎたため起きたアクシデントだった。
ショートプログラム後は「自分のジャンプに自信を持っていて、完璧なルーティンを目指していましたが、スピードをうまくコントロールできませんでした」と反省の弁も聞かれた。
それでも会場からの声援を背に「みんなが応援してくれていたので諦めたくなかった」と最後まで演技を続けた。
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(c)Getty Images
フリースケーティングでも終盤には会場から大きな手拍子。素晴らしい雰囲気のなかで力を出し切った金メダルに「観客席を見渡して、こんなにも応援してくれた人がいたんだと嬉しく思いました」と感慨深げ。
同世代の強敵たちを破っての金メダルは「とても嬉しいですし、今後の大会に向けて自信になります」とコメントしている。
「フリーは好きなプログラムなのでプレッシャーはありませんでした。とにかくベストを尽くそうと思っていました。いまは2022年の北京(冬季五輪)が目標です」