今季限りで阪神のユニフォームを脱いだ横田慎太郎さん。2013年のドラフトで鹿児島実業高校からプロ入りして6年目、まだ24歳だったが2017年に脳腫瘍を患ってから視覚の問題に悩まされてきた。
退団後は故郷の鹿児島に帰郷していた横田さんだが、阪神の髙山俊選手のインスタグラムに登場し、動画でファンに別れのメッセージを残した。
髙山俊のインスタを通じてファンに感謝
髙山選手は「横田から阪神ファンの皆様へメッセージです!」の題で更新。「今年引退を決意した横田が、皆さんにお礼を言える機会がなかなかないという事で僕のインスタでコメントしてくれました」と動画を公開した。
Yシャツにネクタイ姿の横田さんは、カメラを真っ直ぐ見ながら「阪神ファンの皆さん、お久しぶりです」と頭を下げ、「いままでたくさんの方に応援していただいて本当に嬉しかったです」とファンの声援に感謝した。
横田さんの登場にファンからは「横田さん、次のステップでもご活躍を期待しております」「これから第二の人生も横田くんにとって幸せがたくさん溢れます様に」などのコメントが寄せられている。
長距離砲候補と期待されるも突然の病
横田さんは入団3年目の2016年に金本知憲監督の方針で、ルーキーだった髙山選手と1・2番コンビを結成。1番・髙山、2番・横田の並びで開幕1軍も勝ち取り期待をかけられた。
だが2017年に入ると原因不明の頭痛に悩まされる。精密検査で脳腫瘍と診断された横田さんは15時間に及ぶ大手術を受けた。実戦復帰するためリハビリに励んでいたが、脳腫瘍の影響による視覚異常に悩まされた。
引退会見でも決断した一番の理由に目の状態を挙げた。
「自分で打った打球が全く見えず、ピッチャーに投げてもらった球も二重に見えたり、守備の際もボールが二重に飛んでみえたり、目がぼやけるということが多かったので、来シーズン続けても厳しいかなと思い、決断しました」
脳腫瘍と診断されてから2年半。復帰までの道のりを支えてくれたのはファンだったと感謝した。
「練習をしていたら、毎日たくさんのファンの方が来られていて、試合にも出ていないのにも関わらず、僕の応援をたくさんしていただいて、一番励みになりました」