3月23日、さいたまスーパーアリーナにてフィギュアスケート世界選手権男子フリーが行われ、羽生結弦選手が銀メダルを獲得した。
羽生選手はショートプログラムのミスを取り返す見事な演技を披露。206.10点を叩き出し、演技終了直後の時点で暫定1位に立つ。この名演技には、羽生選手の師事するブライアン・オーサーコーチも大興奮。演技中にガッツポーズを繰り出す場面も見られた。
得点が発表される前後もオーサーコーチは大満足の様子。ともに指導するブリアン・ジスランコーチと待機場所で羽生選手をたたえ、身を近づけて表情をうかがうなど気遣っている場面が見られた。
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事件が起きたのはこの後。羽生選手の後にネイサン・チェン選手の演技が始まる場面だ。ショートプログラムで1位だったチェン選手ということもあり、オーサーコーチは「さあここからだ」と言わんばかりに自らの太ももを叩いて気合を入れて演技を見ようとする。
しかし、この様子を見ていたジスランコーチが「ジェイソンはいいの?」と指摘。どうやらオーサーコーチは得点に満足するあまり、羽生選手と共に指導するジェイソン・ブラウン選手に付き添うのを忘れていたようだ。
ブラウン選手の出番がチェン選手の直後だったということもあり、オーサーコーチは大慌てで移動。まさかのハプニングにジスランコーチも羽生選手も口をあんぐりと開けて「マジかよ」といった表情で笑っていた。