3月10日、ロシア・クラスノヤルスクにて、ユニバーシアード競技大会女子フィギュアスケートのエキシビションが行われた。
日本からはエキシビションに三原舞依選手と友野一希選手が登場。その友野選手が披露した演技の異様さに注目が集まっている。
サイバー友野一希登場
エキシビションのリンクに出た友野選手は、上半身銀色のコスチュームに目が隠れる大きなバイザーといったサイバーな格好で登場。フランスのニューウェーブユニット「ダフト・パンク」の曲にあわせてロボットダンスを披露した。
繰り出されるのは普段の友野選手のしなやかな様子とは似ても似つかない奇妙な動き。ギッコンバッタンという動きのまま氷の上を滑り出すものの、徐々に滑らかかつ激しいダンスへ変わってゆく……という内容の演技だ。
友野選手といえば、その小柄な体格や童顔も相まって「かわいい」イメージが強い。以前エキシビションで使用していたプログラムの「犬のおまわりさんの運命」で演技する姿は、まさにかわいいイメージにピッタリだ。
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だからこそ、友野選手が踊るロボットダンスのインパクトは強い。このギャップがたまらないというファンも見受けられる。
このエキシビション・プログラムは1年ほど前から使用していたもの。熱心なフィギュアスケートファンにとってはお馴染みだが、初めて見た人にとっては度肝を抜かれるような内容だろう。
中には「何回見てもいい」とロボットダンスの魅力に取り憑かれたファンもいるようだ。
そんな友野選手のロボットダンスだが、世界選手権が行われるこの3月でそろそろ見納めかと言われている。例年通り、4月からは新しいプログラムへ切り替えることだろう。
友野一希選手は世界選手権の出場予定がないため、今シーズンの大きな大会はユニバーシアード競技大会が最後。必然的にロボットダンスのエキシビションも見納めという具合だ。果たして次回はどんな姿を見せてくれるのか、気になるところである。
ちなみに、友野選手がロボットダンスの演技をした際は、フィニッシュ後のお辞儀もロボット風にぎこちなく頭を下げることでお馴染み。しかし、今回はそのロボット風お辞儀がなかった。
完全に人間に戻ってしまったということだろうか。