マルセロ選手の息子、エンツォくんをご存知だろうか。まだ9歳と幼いが、世界中のサッカーファンから愛される人気者だ。
2009年9月16日生まれの9歳
マルセロ選手の長男、エンツォくんは2009年9月16日生まれの9歳である。マルセロ選手は2007年からレアル・マドリードに所属しているため、エンツォくんもスペインで生まれ、スペインで育っている可能性が高い。
父親譲りのアフロヘアが特長の少年で、137センチと年齢の割には高身長だ。マルセロ選手は身長174cmとそこまで高身長ではない。父親の身長を超える可能性も十分にあるだろう。
ちなみに、マルセロ選手の次男はリアムくんという。チャンピオンズリーグの応援に駆けつけたときは、マルセロ選手に見ている側がヒヤヒヤするほどの高さまで「高い高い」をされていた。
レアル・マドリードの下部組織で活躍
エンツォくんもサッカーをしており、父親と同じレアル・マドリードの下部組織に所属している。彼が注目されたのは、父親譲りのテクニック。明らかに同年代よりも抜けているその高いスキルは、センスの塊である父親の才能を色濃く受け継いでいることが伺える。
ポジションはフォワード。父親とは異なり利き足は右だ。
サッカー選手にゆかりのある名前
エンツォくんのフルネームはエンツォ・ガットゥーゾ・アウヴェス・ヴィエイラという。この名前、不思議とサッカー選手にゆかりがある。
「エンツォ」は、レアル・マドリードの元監督、ジダンさんの長男エンツォ・フェルナンデス選手と同じ名前だ。ジダンさんは「エンツォ」の名付けの由来について、彼の少年時代のアイドルであった元ウルグアイ代表のエンツォ・フランチェスコリさんから取ったことを明らかにしている。
エンツォ・フランチェスコリさんは現役時代、華麗なプレーメーカーとして知られ、ジダンさんのプレースタイルに多大な影響を与えたとされる名手である。エル・プリンチペ(スペイン語で王子様の意)の愛称で知られ、端正な顔立ちからファンが多い選手であった。
マルセロ選手がどのような思いを持ってエンツォくんの名前を決めたのかは明らかにはされていないが、かつてのチームメイトであり、また監督と選手という間柄でもあったジダンさんの影響があったのかもしれない。
一方、「ガットゥーゾ」と聞くと、元イタリア代表の現ACミランのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督を連想する人が多いだろう。ACミランの黄金期を支えた一人でもあるガットゥーゾ監督は現役時代「闘犬」の愛称で呼ばれたファイターであり、その熱いプレーは多くの人の心を惹きつけた。マルセロ選手もその1人で、ちなんだ名前を愛息子に授けたのかもしれない。
最後に「アウヴェス」。サッカー選手繋がりで考えると、最初に頭に思い浮かぶのは元ブラジル代表のダニエウ・アウヴェス選手だ。しかし、「アウヴェス」という名前はブラジル系に多いため、彼にちなんだ名前かどうかはわからない。
レアル・マドリードの選手たちとヘディングをする動画が話題に
エンツォ君はレアル・マドリードサポーターの間では元々有名な存在であったが、彼を世界的に有名にしたのは、マルセロ選手がインスタグラムで公開したとある動画だ。
エンツォくんは、父親であるマルセロ選手を始めとしたレアル・マドリードのスーパースターたちとドレッシングルームでヘディングゲームを行い、見事それを成功させている。
エンツォくんがヘディングパスをした相手は総勢12名で、その中には先日2018年のバロンドールを受賞したルカ・モドリッチ選手、セルヒオ・ラモス選手(スペイン)、カゼミーロ選手など豪華な面々も含まれていた。
しかし圧巻だったのはレアル・マドリードのスーパースター達ではなく、空中でのヘディングパスを一度もミスせずに繋げてしまったエンツォくんの度胸とスキルである。彼の落ち着き払ったプレーは大人顔負けであり、終盤はレアル・マドリードの選手たちの方が緊張しているようでさえあった。
この動画は瞬く間に世界中のメディアに展開され、エンツォくんの名前がそのスキル共に世界に拡散され衝撃を与えた瞬間であった。
9歳にして将来を渇望されるエンツォくん。しかし2世選手が成功することは稀であり、ジダン元監督の息子たちもプロにはなったが苦戦をしている。
親子で世界的に活躍したな選手といえばイタリアのマルディーニ親子やデンマークのシュマイケル親子などが有名だが、エンツォくんも偉大な父親に近づけるのか注目だ。