フランス代表FWキリアン・ムバッペは、今夏にパリ・サンジェルマンへ期限付き移籍した。レアル・マドリードなど複数のビッグクラブが狙っていた逸材の移籍に、アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は「昨季の我々はムバッペ獲得に近づいていた」とコメントしている。
「我々は去年ムバッペ獲得に動いた。彼はアーセナル加入に迫っていた。去年のほうが獲得に近かったかもしれない。今年ほどの争奪戦はなかったからだ」
昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で印象的なゴールを挙げたことにより、欧州中が注目する存在になったムバッペ。CL復帰を目指すアーセナルは今夏もベンゲル監督自ら会談し、ムバッペと交渉した。
ムバッペもアーセナル移籍を「現実的なオプションだった。ベンゲル監督はフランスでも尊敬されているからね」と話しているが、最終的にはパリSG移籍を決断した。
ムバッペ獲得に失敗したベンゲル監督だが、彼ならどのクラブに行っても素晴らしいキャリアを築けるだろうと語っている。
「個人的には9割の選手のキャリアはクラブ選びで決まると思う。残りの10%はどこへ行っても素晴らしいキャリアを過ごせる。彼はその10%に含まれる選手だ。レアル・マドリードでもアーセナルでも、マンチェスター・ユナイテッドでも。目を閉じてどこかを選んだとしても素晴らしいキャリアを過ごしただろう。並外れた選手だ」
《岩藤健》
page top