同作共演をきっかけに双方の事務所公認の交際に発展した2人は、劇中でも恋人役。
実在の人物をモデルにしたトエを演じた満島は「愛に生きた方。私自身にも同じようなところがあるので近いなと思う部分もある」と共感を寄せ、撮影中の出来事としてこんな事を振り返った。
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満島ひかり
「地元の子供たちから『トエ先生は好きな人のために死ぬんですか?』と聞かれたので『そういう話だね』と言ったら『ダメだよ、そんな男はやめなさい』と子供たちに言われてしまった」。
これに観客たちが永山の存在を思い浮かべたのは当然のこと。それを察知してか満島はすぐさま「永山君のことじゃないです」と笑ってフォロー。永山を照れさせた。
イベント終了後は報道陣から交際についての声掛けがあったが、笑顔を浮かべただけで2人は何も話さなかった。
太平洋戦争末期の奄美群島・加計呂麻島を舞台に、私小説作家・島尾敏雄(永山)とその妻・島尾ミホ(満島)の若き日を綴ったラブストーリー。
祖母の故郷・奄美大島での撮影に満島は「泊まっていたホテルのロビーに祖母の弟が座っていたりして、方言にも耳馴染みがあった。上京したのが13歳なので、映画の撮影をしながらも13歳からの故郷の生活をやり直している不思議な感覚があった」とシミジミしていた。