今シーズン途中にマンチェスター・シティから、トリノへ期限付き移籍したジョー・ハート。レンタル期間を終えた彼の去就に注目が集まっている。
ハートは今シーズンから就任したジョゼップ・グアルディオラ監督の信頼をつかめず、出場機会を求めて2016年8月にイタリアへ渡っていた。そこで正GKの座をつかんだハートは35試合に出場。キャリアを再生させている。
レンタル期限を終えるハートだが、最近のインタビューではマンチェスター・C復帰に消極的な発言を残した。グアルディオラ監督が来シーズンも引き続き指揮を執るチームでは、自分の居場所はないと感じている。
来シーズンの所属先が注目されるハートだが、元イングランド代表GKデビッド・シーマン氏は、いまでもハートが現役ではイングランド最高のキーパーだと話す。
「イタリアへ出ていったが、その前から彼の持つ力は素晴らしいものだった。彼との間に問題を抱えた監督はひとりだけだったと思う。彼の才能とは関係のないものだ」
2016年の欧州選手権(EURO2016)では低調なパフォーマンスが続き、チームの早期敗退もあって批判を浴びたハート。クラブでも定位置を失うなど厳しい夏だった。
「去年の夏に彼は大きなショックを受けた。代表でのことだけでなく、クラブの監督も態度を変えて彼にああいうことを言った。だが、それに対するリアクションで彼は非常に強い精神力を見せた」
《岩藤健》
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