この新たなボディースライダーのスペックは、全長283m、高低差40.5mで「これまでトップ3を占めていたナガシマスパーランドを抜いて、国内のボディースライダーで高低差・長さともにイチバンに」と常磐興産。同社が展開するALOHAプロジェクトの第一弾となるこの新アトラクションの利用料金は500円、総工費は7億円。
「ビッグアロハは、水が流れるチューブのなかを、仰向けに寝転んで滑るタイプ。高低差、滑走距離ともに日本一のボディースライダー。外観は赤と黄色を基調としたデザインで、実際に滑りはじめると、まるで異空間を滑り落ちるような感覚に。ステンドグラスやレインボーなどのグラフィックの世界観、縦横無尽に変化する模様など、視覚面も楽しめる」(同社)
このボディースライダーの設置工事がすすむ現場は、地上3階部分のスパ施設から、地上階の駐車場へと続く急斜面。同社レジャーリゾート事業本部の村田知博氏は、こうした急斜面に“日本一のボディースライダー”を建設するに至った背景についてこう語る。
「昨年夏は、うれしいことにウォーターパーク内が大混雑。あまりにも人口密度が高く、プール施設として話題性がありながらも、混雑緩和策は必至だった。しかし、既存のウォーターパークではもう限界。そこで、当社敷地内に新たな水遊び施設の設置を検討し始めた」
「その目玉商品として、50周年を迎えた第一弾アトラクションとして、新ウォータースライダーの計画が昨年夏から動き出した。トレンドにあわせた施設は、いち早くという考えで、計画からわずか1年で具現化へこぎつけた」
また、この日本一にこだわる理由について、村田氏はこう話していた。
「ユーザーにとて、わかりやすい魅力、伝えやすいキーワードはなにか、って考えたとき、『日本一』だった。そこで、身体で滑るウォータースライダーとしては、『日本一の高低差と長さ』を誇るものをつくろうと」
7月21日、「日本一のボディースライダー」は、三重県桑名市から、福島県いわき市に移る。この夏、ボディースライダーマニアはスパリゾートハワイアンズへ針路をとるか――。
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