大躍進のラグビーW杯から2年、前指揮官が語る日本代表を率いる意味 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

大躍進のラグビーW杯から2年、前指揮官が語る日本代表を率いる意味

スポーツ 短信
エディー・ジョーンズ 参考画像(2016年6月25日)
  • エディー・ジョーンズ 参考画像(2016年6月25日)
2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップ(W杯)の組み合わせ抽選会が5月10日に行われた。開催国の日本はプールAでアイルランドやスコットランドと対戦する。

前回大会で日本代表を大躍進させたエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は、今回はイングランド代表HCとして来日した。前回大会の経験からジョーンズHCは、日本代表を率いるのは強豪国を率いるのとは別な意味があると語った。

「日本ではラグビーの人気が代表チームに依存している。前回のW杯のように代表が活躍すれば国民は試合を見るし、子どもたちにもラグビーをやらせるので日本ラグビーは成長する。だが代表が活躍しなければ逆のことが起こる。数年前の日本ラグビーは衰退していた。だがイングランド大会のときは3000万人がテレビで試合を見た。国民の4人にひとりだ。日本では考えられないほど素晴らしいことだ」

前回大会で日本は決勝トーナメント進出こそ逃したものの、南アフリカ相手に大金星を挙げるなど3勝した。開催国でもある今回は史上初の決勝トーナメント進出が期待される。その期待に応えるためジェイミー・ジョセフHCはしっかりとした準備をする必要があるとエールを送った。

「ジョセフHCは大きく期待されるだろうから、しっかり準備しなくてはならない。選手たちの健康と良い連携を保ち、好調の選手を起用できれば良い試合ができるし、日本ラグビーの成長にもつながるだろう」

まだラグビーが盛んではないと言われるアジア。そこでW杯が開催されることは意義深いものがあるとも語った。

「(W杯開催は)日本にとって大きな成果だ。ここに来られて嬉しいし、日本を指揮していたことを誇らしく思っている。組み合わせ抽選会を見たとき夢が現実になったように感じた。日本が素晴らしいW杯にしてくれると確信している」
《岩藤健》

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