今回は、10歳の少女が考えた便利なグッズをご紹介します。10歳の少女ブリジット・ウェネリスちゃんは、2015年に白血病と診断され入院していました。その入院生活の中で見事な発明をしたのです。発明のきっかけとなったのは、”看護師たちが絆創膏のパッケージをはがす姿を見たこと”でした。処置のため手袋をしている看護師たちですが、手袋のままでは絆創膏のパーケッジをうまくはがせないこともあります。ブリジットちゃんは、そんな看護師たちの姿を何度も目撃していました。ブリジットちゃんが処置をされる時も、看護師ではなく、母親がパッケージを外していたそうです。バンドエイドディスペンサーの完成パッケージを簡単にはがせない状況を目の当たりにしたブリジットちゃんは考えました。「お世話になっている看護師のために役に立ちたい!」と思ったのです。「セロテープのように、絆創膏を引き出すことはできないか」とブリジットちゃんはアイディアを固めていきます。上記のようなイメージ図も描き、完成に近づけていきます。さらに、「中の絆創膏はロール状にしておく」「ケース内を密閉することで清潔に保存する」などアイディアを追加していきます。これが現実となれば、看護師さんが簡単に絆創膏のパッケージをはがせそうですね。ブリジットちゃんは試作を重ね、ついに『バンドエイドディスペンサー』を完成させました!そして、完成した『バンドエイドディスペンサー』を青少年のための発明賞である「littleBIGidea」に応募しました。はたして、結果はどうだったのでしょうか?『バンドエイドディスペンサー』は見事にグランプリを獲得しました。グランプリを獲った理由として「シンプルである」「応急処置に素早く対応できる」「看護師たちの仕事、さらには廃棄するパッケージを減らせる」といった点が挙げられました。今後は商品化も検討されているのだそうです(^^)「看護師さんのために何かできないか」という想いから生まれた素敵な発明で恩恵を受けるのは、看護師さんたちだけではないようです。素早く処置できて、ゴミを出さないなど利点がとても多いですね。