メジャーリーグ公式動画サイト『Cut4』は、「カブスが川崎を解雇したが、彼のチームでの素晴らしい瞬間を思い出そう」と特集記事を公開した。
記事では川崎の好プレーやインタビューを映像で振り返りながら、「メジャーリーグでの露出はわずかなものだったが、彼は未だファンのハートをつかんで離さない」と地元での高い人気を紹介している。
日本の野球ファンに衝撃を与えた川崎の解雇だが、カブス側は再契約を望んでいる。ここにはメジャーリーグならではの込み入った契約システムがある。メジャーではベテラン選手の取り扱いとして、開幕ロースターの25人枠に入れるか、保有権を維持するため10万ドル(約1100万円)支払ってマイナー行きを通達するか球団に決断を迫る。
10万ドルを節約しながら選手の保有権を持ち続ける手段として使われるのが、一度リリースして再度マイナー契約を結び直す方法だ。昨シーズンの開幕前も川崎は同じ流れでカブスと再契約している。
●カブス・川崎宗則、開幕メジャー入りならず…新条件でマイナー契約
『MLB.com』でカブスを担当するキャリー・マスカットはツイッターで、「彼にはカブスに戻ってきてもらいたい」と話すジョー・マドン監督の言葉を伝えた。マドン監督は「リリースという言葉は時に残酷だ。しかし、私はそれを改めることができると思う。彼には私達の元へ帰ってきてもらいたい」と再契約を希望している。
Maddon would love to have Kawasaki return to #Cubs. Wanted to give him chance to find spot with another ML team
— Carrie Muskat (@CarrieMuskat) 2017年3月28日
#Cubs Maddon on Kawasaki: "The word 'release' is a very harsh word but I think it can be rectified. I hope he comes back to us"
— Carrie Muskat (@CarrieMuskat) 2017年3月28日
去就が注目される川崎にファンからは、「高齢のマイナーリーガーが開幕前に解雇されるのはよくあること。たぶんどこかで再契約すると思う」「毎年こんな流れになってる気がする」「カブスの選手層を考えると、もっと試合に出られるチームへ行った方がいいかもしれない」「再契約しても飼い殺しにされそう」「私も彼には早く帰ってきてもらいたい。お気に入りの選手だ」などの声が寄せられている。