侍打線はアメリカ先発のタナー・ロアークの前に四回を2安打無得点に抑えられる。五回から継投に入ったアメリカは各球団のセットアッパー、クローザー級の投手を次々に投げさせ、六回に菊池涼介のソロ本塁打があった以外は失点を許さなかった。
Team Japan needed a jolt.
— WBC Baseball (@WBCBaseball) 2017年3月22日
Ryosuke Kikuchi gave it to them. #WBC2017 pic.twitter.com/dro4Vx08D1
この展開を小久保裕紀監督は試合後、「ホームが遠い試合でした」と振り返っている。
「ピッチャーは1番から9番までバリバリのメジャーリーガー、自分のチームでは3番、4番を打っている選手相手に本当によく投げたと思います。こっち(日本の打線)がなかなか芯でとらえることができなかったですね」
痺れるような展開の中で日本は四回、八回に守備の乱れが失点につながった。四回にはクリスチャン・イエリッチの強烈なセカンドゴロを二塁手の菊池涼介が後ろへ逸してしまう。『ロサンゼルス・タイムズ』も、「名手のミス」と伝える予想外のできごとだった。
八回には1アウトニ、三塁から三塁手の松田宣浩がサードゴロをファンブル。ホームへは投げられず一塁でバッターランナーをアウトにした。
不慣れな球場、雨が降り続いたグラウンドコンディション。悪条件の中で起こったプレーに小久保監督は、「少し守備のミスも出ましたけど、これは責められません。1点が遠かったです」とコメントしている。
最後にミスが出てしまったふたりだが、ここまでの試合では何度も日本を救ってきた。この日も松田は三回にジャンカルロ・スタントンの火が出るようなサードゴロを捕球。アメリカの調査会社によれば、スタントンの打球速度は118マイル(約190キロ)出ていた。
本大会7試合を振り返って小久保監督は選手たちに感謝の言葉を述べた。
「東京ドームでの戦いぶり、また侍ジャパンとして開幕前にリスクを負いながらもこのユニフォームに袖を通しくてくれた選手たちに感謝したいです」
日本を4大会連続ベスト4まで導いた小久保監督に野球ファンからは、「最後の最後まで目が離せない好ゲームでした。お疲れ様でした」「小久保監督、お疲れ様でした」「今日からはグッスリ眠ってください」「本当にいいチームでした」などの声が寄せられている。
試合終了
— 野球日本代表 侍ジャパン 公式 (@samuraijapan_pr) 2017年3月22日
日本 1-2 アメリカ
投手陣が好投もあと一歩及ばず敗戦https://t.co/gObed9hrCK #侍ジャパン #wbc2017