日本は先発の菅野智之投手（巨人）が150kmの直球と多彩な変化球を駆使し、1回2回を3者凡退で切り抜けるなど安定した立ち上がりを見せる。一方、日本打線もアメリカの先発・昨季メジャー16勝の技巧派右腕・ロアーク投手の低めを丁寧につく投球の前になかなか好機を作れず、3回まで0-0の投手戦となった。
試合が動いたのは4回表、イエリチ外野手の当たりがイレギュラーし名手・菊池が後逸。その後、2死一、二塁の場面でマカチャン外野手に適時打を浴びて先制を許した。
日本の反撃は6回裏、菊池が自らのエラーを帳消しにする値千金のソロ本塁打をライトスタンドへ放り込み同点とする。
しかし8回表、それまで4者連続三振を奪う圧巻の投球を見せていた2番手の千賀滉大投手（ソフトバンク）が、クロフォード内野手とキンズラー内野手に連打を浴びてピンチを招くと、アダム・ジョーンズ外野手の内野ゴロが松田宣浩内野手（ソフトバンク）のグラブをはじく間に走者が生還。1-2と勝ち越しを許した。
その後、追いつきたい日本だったが、8回裏の2死一、二塁の好機で筒香嘉智外野手（DeNA）が変則右腕のニシェク投手の前に凡退するなど、アメリカの継投の前にあと1本が出なかった。
日本は前大会同様、準決勝で敗退。世界一奪還の目標は果たせなかった。
Team USA is moving on to the #WBC2017 Final tomorrow night! pic.twitter.com/G33FwOSDZK
— WBC Baseball (@WBCBaseball) 2017年3月22日
