セリエAのユベントスで会長を務めるアンドレア・アニェリ氏が3月18日に会見を開き、同クラブとマフィアの関係を否定した。会長は「疑惑はユベントスへの偏見に基づくものだ」と反論している。
イタリアサッカー連盟(FIGC)の検察官に呼び出されたと明かすアニェリ会長。理由は組織犯罪への関与を疑われたものであり、ユベントスのスタッフは共謀を疑われていると話した。
「マフィアのボスと会ったことなどない。様々なカテゴリーのユベントスサポーターたちに会ったが、すべて公明正大な形の会見であり会長としての義務の範疇だった。クラブにもスタッフにも私自身にも隠れる理由も嘘をつく理由もない。だからこそ私は今日ここに出てきている」
アニェリ会長はスタッフたちを信じていると話し、今回の扱いは受け入れられないものだと不快感を表明した。
「私はユベントスのスタッフに全面的な信頼を置いている。彼らはここ数ヶ月間に反マフィア委員会に協力して組織的犯罪に関する捜査のため証言を行った。その証言は精密に分析された。盗聴も含めて捜査は行われたが証言内容が変わることはなかった。捜査が終了しても彼らが単なる証人であることは変わらない。イタリアサッカー連盟はチケット販売に関して不正の可能性を訴えるだけでなく、私や我々のスタッフが犯罪組織に協力していると責めている。受け入れられないことでありユベントスへの偏見によるものだ。正義の論理に従ったものではない」
《岩藤健》
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