3月13日に行われたFA杯準々決勝で対戦したチェルシーとマンチェスター・ユナイテッド。結果はチェルシーが1-0で勝利したが、この試合中に両指揮官がタッチライン際で激しく言い合う姿が目撃されている。
マンチェスター・Uのジョゼ・モウリーニョ監督は、かつてチェルシーを率いイングランド・プレミアリーグを3度制覇。同クラブをプレミアリーグでもトップの位置に導いた功労者である。それだけに試合中はライバルクラブの指揮官となったモウリーニョ監督に、『裏切り者』『クソッタレ』など汚い野次や罵詈雑言が浴びせられた。
こうした野次も指揮官同士の衝突を生んだ要因ではないかと指摘されているが、チェルシーのアントニオ・コンテ監督はピッチ外で起きたことは単なる見世物であり、本当に大事なのはピッチ内だと会見で語った。
「こういう類の試合をするときは当然のことだ。良い到達目標がある。誰もが自分のチームのためにベストを尽くそうとしていた。だが最も大事なことはピッチ上にあり、ピッチ外のことはただのサーカスだ」
モウリーニョ監督にとっては古巣相手に、敵地に乗り込んでの対戦と難しい条件が重なった。その中でも良いマネジメントを見せていたとコンテ監督は敵将の手腕を称賛した。
「彼にとって今晩は大仕事だったと思う。だがこの状況で彼はとても良いマネジメントをしていたと思う」
《岩藤健》
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