4月開催の日本選手権に向けて、国内トップスイマーが参加した同大会。リオデジャネイロ五輪日本代表のメダリストらも招待選手として多数出場した。
男子最優秀選手にはリオデジャネイロ五輪男子200mバタフライで銀メダルを獲得した坂井聖人(早稲田大学)が選ばれた。同種目を1分54秒72で泳ぎ大会新記録を出した坂井は、レース後に「いい形で終わらせることができた」と喜びを見せた。
予選は1分57秒95で2位通過。大学の授業の関係で4日間練習のできなかった期間があり調整も思うようにできかなかったが調子は良く、今後の自信につながる手応えを感じたという。
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坂井聖人選手(早稲田大学)
日本選手権では昨年引退した松田丈志が2012年にたたき出した日本記録の更新を狙う。「そこからが始まりだと思う。日本新を出して、世界水泳でいい結果を出したい」とさらなる高みを目指す。銀メダルを手にしたことで気持ちが浮かれたこともあったが、後輩の成長を間近で感じて気も引き締めた。
後輩とは高校3年生の幌村尚(ナイスSP)のことだ。予選は3位通過、決勝は1分56秒46で2位に入った。200mバタフライ決勝には、リオデジャネイロ五輪男子400m個人メドレーの銅メダリスト、瀬戸大也(JSS毛呂山)も出場していたが「正直瀬戸さんより幌村の方が怖かった」と坂井は苦笑い。
「無事勝ててホッとした。僕のように下から上がってくる選手が増えてくると思う。チャレンジ精神を持って、天狗にならずに日々のトレーニングをしたい」
今後は早稲田大学の渡辺一平、渡部香生子とメキシコで高地合宿を行う。前半100mを53秒台で確実に入れるスピード練習を行い、持久力も強化する。
一方の幌村は「4月の選考会(日本選手権)はもっとレベルの高い争いになる。自信を持ってレースに挑みたい」と次の対決に意欲を見せた。また、高校生の部の男子優秀選手に選ばれている。
200はまだまだやけど
— 幌村 尚 (@n131flyswim) 2017年2月19日
100の日本高校記録まで0,01たりなかったのは詰めが甘かったー。
4月の選考会までもっと頑張ります
日本新記録から一夜明けた池江は、女子50mバタフライと女子100m自由形に出場。両種目ともに大会新記録で優勝したが自己ベストは達成できず、「バタフライは良かったと思うが、自由形はもう少し頑張らないといけない」と振り返った。
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池江璃花子選手(ルネサンス亀戸)
女子50m自由形は自身初となるノーブレス(息継ぎなし)で泳ぎ切ったが、バタフライは1度水面から顔を上げた。「最後は腕が回らなくてバテてしまった」と自己ベストに届かなかったことを悔しがる。個人メドレーもこなす池江だが、今年はバタフライと自由形に専念する予定だ。高校生の部の女子優秀選手に選ばれた。
コナミオープン終わりました!
— 池江 璃花子 (@rikakoikee) 2017年2月19日
女子日本人初めてかはわかりませんが、50自由形自分のレース初めて息継ぎなしで泳ぎ切りました!!
今日はレースとレースの間が10分しかなく、とてもきつかったです
応援ありがとうございました
女子最優秀選手は東洋大学の青木玲緒樹(れおな)が選出。女子100m平泳ぎで大会新記録を打ち立てたことが評価された。指導する平井伯昌監督とともに笑顔を見せた。
その他の優秀選手は、小学生の部男子に濱田京吾(イトマン港北)、同女子に澤野莉子(SA新城)、中学生の部男子に林太陽(スウィン東光)、同女子に大内紗雪(ダンロップSC)となった。
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第33回コナミオープンの表彰選手たち