欧州では毎年「文化首都」と「スポーツ首都」を指定して多様なイベントを集約開催する伝統がある。地中海に面したフランス第2の都市マルセイユは2013年の欧州文化首都に続いて、2017年に欧州スポーツ首都を務めることになった。
太陽が輝くマルセイユはスポーツがとても似合う町だ。年間日照日は300日、市民の4分の1がスポーツクラブに登録し、乾燥した空気と明るい太陽のもとでアクティブな日常生活を楽しんでいる。
2017年の欧州スポーツ首都の大役を担うマルセイユだが、シーズンは早くも12月にキックオフ。フィギュアスケートのグランプリファイナルがパレオムニスポール・マルセイユ・グランデスト(マルセイユ複合スポーツ施設)で開催される。

12月にマルセイユ観光会議局の局長らが来日
スポーツ首都の公式オープニング祭は2017年1月14日で、観光名所である旧港周辺でにぎやかに行われる。開幕後はボクシング、スケート、柔道の世界大会、ウインドサーフィンのメッドカップ13、伝統ある男子プロテニスツアーのオープン13、第21回競技ダンス・オープンインターナショナルなどの日程がめじろ押し。
同年5月26~27日にはサッカー日本代表の酒井宏樹が所属するプロサッカーチームのオリンピック・マルセイユが拠点とするオランジュ・ベロドロームで、ラグビーのフランスリーグ「トップ14」の準決勝2試合を開催。
7月22日にはツール・ド・フランス最終日前日として、マルセイユの中心部に20kmのコースを設営し、個人総合優勝を確実にする個人タイムトライアルが行われる。スタートとゴールはオランジュ・ベロドロームで一般に無料開放される。