「頂上ゴールは3区間しかないが、第5ステージから総合優勝争いは始まると思う。しかもそのラプランシュ・デ・ベルフィーユはボクがツール・ド・フランスで初めて勝ったところだからね。山岳ステージではどこでもアタックできるチャンスがある。首位になったらライバルチームをコントロールするのがかなり厳しい状況になりそうだ」

2012年にフルームが大会初勝利を飾ったラプランシュ・デ・ベルフィーユ (c) ASO
また個人タイムトライアルを得意とするフルームだけに、ふたつ合わせて36kmと短縮された個人タイムトライアルの合計距離には多少複雑な表情を浮かべた。
2017年、フルームは第100回大会となる5月のジロ・デ・イタリアにも出場する可能性を示している。
「もちろん最大の目標はツール・ド・フランスで4回目の総合優勝を遂げること。全区間でいい走りができるように準備して臨みたい」
2016年大会では得意とするアルプスの山岳区間で独走し、総合2位の座を射止めたロマン・バルデ(AG2Rラモンディアル)はフランス勢として32年ぶりの総合優勝を期待される。

2016年、第18ステージをバルデが制す (c) Getty Images
「レースを面白くさせるためにとても複雑なレイアウトになった」とバルデ。
「第1週に大きな落とし穴があるとも限らない。そしてジュラ山系で行われる第9ステージが大きな鍵を握ることになりそうだ。総合優勝はフルーム、総合3位になったコロンビアのナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)らが有力だが、ボクもパリの表彰台ではもうひとつ上の段をねらっていきたい」