野球日本代表「侍ジャパン」は11月13日、東京ドームで行われた強化試合でオランダと対戦。2試合連続で延長戦にもつれ込んだ接戦は、鈴木誠也外野手(広島)の決勝満塁弾で12-10で勝利した。
試合序盤はオランダ打線の強打の前に、2-8と6点のリードを許していた侍ジャパン。7回表に一挙に6点を奪い同点としたが、全ては大谷翔平(日本ハム)の一振りが引き金となった。7回表、大谷が代打で登場すると球場は大歓声。内角に来た球を思い切り振りぬくと、打球は高く舞い上がってグングンのび、天井の隙間から天井の裏に飛び込んでいった。これには、打球を見守っていたベンチのチームメイトたちも唖然。「一体何が起こったんだ」と球場は一時騒然となった。ちなみに、結果は2ベースと判断された。
試合後、小久保裕紀監督は大谷の一打に対して「あんな打球を見たのは生まれて初めてですね」と改めて驚きの表情を見せていた。
投げれば165キロを連発し、150キロを超えるフォークも投げる。昨日の試合では弾丸ライナーで右中間席の最上段に突きさす本塁打に、この日の試合では天井に飛び込む前代未聞の大飛球。来年の第4回ワールド・ベースボール・クラシックで規格外の男が何を見せてくれるのか。強化試合は大谷劇場の序章にすぎない。
《浜田哲男》
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