ヤマハ発動機は11日、産業用ドローン自動航行型無人ヘリ「FAZER R G2」を開発したことを発表した。同機は、2017年4月から産業用途向けに機体のレンタル及び業務受注を日本国内にて開始する予定だ。
「FAZER R G2」は水冷4ストローク2気筒エンジンを搭載したガソリン駆動の産業用ドローンで、最大積載量35kg、航続距離90km、最大高度2,800mなど、バッテリー駆動のドローンを大幅に上回る性能を誇る。その他の性能としては、運用距離が30km、後続時間は100分、最高速度(前進対気速度)に関しては、20m/sとなっている。
同社の前モデル「FAZER R」をベースとして、自動飛行制御システムと12L燃料タンク、撮影・計測機器搭載用アタッチメントなどを追加装備した構成となっており、最大積載量や運用高度、航続距離などの性能が大幅に向上している。
これまで浅間山、十勝岳、草津白根山、阿蘇山等といった標高が高い火山の観測は、機体の最高高度の関係で難しかったが同機であれば運用が可能だ。
また、可視外エリア外での自動航行が可能となっているので、放射線測定などオペレーターの安全性を考慮した運用もできる。
なお、同機は、12日から15日まで東京ビッグサイトで開催される「2016年国際航空宇宙展」のヤマハ発動機のブースにて出展される予定だ。
最大高度2,800m&航続距離90km!火山観測も可能なヤマハの無人ヘリ
《防犯システム取材班/小池明@RBBTODAY》