1990年に世界自転車選手権トラック競技が開催された群馬県前橋市に「ジャイアントストア前橋」がオープンした。
利根川や桃の木川に整備されたサイクリングロード、「まえばし赤城山ヒルクライム」など人気のヒルクライム大会も開催され、スポーツバイクを楽しむには最高の環境とも言える自転車の町に新たな魅力が加わった。
「ジャイアントストア前橋」は再開発が進むJR前橋駅北口の直近に出店。店頭ではクロスバイクから本格的なロードバイクまで約30台のスポーツサイクルに加え、厳選したパーツやアクセサリー、アパレルを展示。
「初めてスポーツバイクを購入されるビギナーの自転車選びを重視し、購入後の楽しみ方までご案内するとともに、メンテナンスなども最大限サポートしたい」という。
販売のみならずスポーツバイクのレンタルも展開する。料金はクロスバイクが5時間3000円、アルミ製ロードバイクが同3500円だ。「より多くの方に、もっとスポーツサイクルに親しんでいただきたい」というGIANTブランドの理念を体現するべく努めていく。
この自転車店舗に隣接して「サイクルツリー」という駅前ハイテク駐輪場も完成した。ガラス張りの立体駐輪場はJFEエンジニアリングが手がけたもの。鉄鋼会社として群馬大橋や県庁の鉄骨を担当するなどで行政と密接に結びついた。
駐輪場事業は2001年に始まり、100基・2万台収容の実績を持つ。この規模のハイテク駐輪場が一般利用としてオープンするのは全国初だという。収容台数は72台で、料金は月1万円と割高だが、高価なスポーツバイクで駅通勤する人は検討に値する。
こうした駐輪場と世界最大の自転車ブランドがコラボした駅前スペースは市民の豊かな生活を支援するためだという。安全・安心でスピーディー。放置自転車対策の解決となるだけでなく、スポーツサイクル普及に取り組む前橋市の新たな取り組みとして注目されている。
《山口和幸》
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