8月30日から31日にかけて北海道を襲った台風10号の影響により、根室本線新得~芽室間は橋脚流出などの被害を受け、8月31日時点で不通となっている。
同区間では台風の影響で発達した雨雲により、1時間あたり90mmという記録的雨量を観測した地域もあり、河川が増水。新得駅構内の下新得川橋梁、新得~十勝清水間の第1佐幌川橋梁、十勝清水~羽帯間の清水川橋梁、御影~芽室間の芽室川橋梁で線路が宙吊りもしくは路盤流出状態となっている。
並行する道路も8月31日時点で通行止めになっていることから、線路点検や被害の全容把握に手間取っており、復旧もしくは代行輸送の目途は立っていない。
このため、札幌~帯広間の特急『スーパーとかち』、札幌~釧路間の特急『スーパーおおぞら』は当面全区間運休の措置がとられることになり、運転再開までには1カ月以上を要するとしている。
同じく台風の影響で不通となっていた石北本線上川~遠軽間では、9月1日から代行バスの運行が始まるが、根室本線の不通により、札幌から鉄道だけで道東地方へ行く手段が完全になくなっている。
台風10号で根室本線が長期不通の模様…特急は当面運休
《佐藤正樹(キハユニ工房)@レスポンス》