日本代表FW浅野拓磨の期限付き移籍先について、アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は「フランスかドイツだろう」と会見で話した。
浅野は今夏の移籍市場でサンフレッチェ広島から、イングランド・プレミアリーグの強豪アーセナルに移籍。英国でプレーするために必要な労働ビザの取得を目指していたが、『過去2年間の国際Aマッチ出場試合数』など取得要件を満たせなかった。
浅野に労働ビザが下りなかった理由をベンゲル監督は、高騰するプレミアリーグの移籍金を皮肉りながら、「移籍金が5000万ポンド(約66億円)に満たなかったからだろう。イングランドではそれがひとつのルールだ」と語った。
ファンやメディアから「もっと金を使え」と揶揄されるベンゲル監督。しつこく食い下がる記者に対して、「もし明日あなたを4500万ポンド(約59億円)で獲得したならば、私は4500万ポンドを使ったことになる。使った金額自体がクオリティーの高さを意味するわけではない」と目を見ながら語りかけた。
「トップクラスの選手を買うために資金を費やすことは別の話で、それこそ我々がやろうとしていることだ。適切な選手を見つけたならば私は3億ポンド(約396億円)を注ぎこむだろう。私に3億ポンドあればの話だがね」
浅野のレンタル先についてベンゲル監督は、「フランスかドイツでプレーしてほしいと考えている。彼の能力を信じているし、彼に適したクラブへ送れるようにしっかりと面倒を見るつもりだ」と答えている。
《岩藤健》
page top