リオ五輪カヌースラローム男子カナディアンシングルで、日本人カヌー競技初のメダリストとなった羽根田卓也選手(ミキハウス)。銅メダルを手に成田空港に降り立ち、「自分にとっても日本にとってもアジアにとっても初めてのメダル。人生の最も大きな経験」と振り返った。
「大会終わったあとは、メダリストという実感がわかず、興奮しっぱなしで次の日は眠れなかった。徐々に眠れるようになって、日本に帰ってきてさらに実感が増すだろう」
3回目の五輪挑戦で、カヌー競技でアジア初となるメダル獲得。快挙を成し遂げた羽根田選手は、故郷・愛知県豊田市で家族や仲間たちとのひとときを過ごし、ふたたびトレーニング拠点のスロバキアへと向かう。
「ちょっとリオ五輪では身体を酷使していた。そのケアすることが大事だと思っている。なるべく焦らず、ゆっくり身体づくりを目指していきたい」
羽根田選手はこの会見後、成田から地元・愛知へ向けて成田―セントレア線に搭乗。高校時代の同級生でリハビリ中の友人に、自分の銅メダルをかけてあげた。
《大野雅人》