いよいよ始まったリオ五輪。開会式には、ブラジルを代表する歌手、カエターノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso)やジルベルト・ジル(Gilberto Gil)らが登壇し、リオのカーニバルに出場する“1軍”のサンバチーム(Escola de samba)のリズムにのって会場をわかせた。 カエターノやジルの唄を支え、観衆を熱狂させた楽器隊(Bateria)は、片手で持てる小さな打楽器から、マンホールほどの直径の太鼓までさまざまある。プラスチック棒や木製スティックで叩くパーカッションは、小さい順に、アゴゴ(Agogo)、タンボリン(Tamborim)、ヘピニキ(Repinique)、カイシャ(Caixa)、スルド(Surdo)など。これに、クイッカ(Cuica)やショカーリョ(Chocalho)などが加わり、ダカツカ、ダカツカ、ダカツカ……というリズムを構成する。 会場のマラカナンスタジアム(Estadio do Maracana)に12チームの楽器隊が入場すると、スタジアム全体が熱狂のピークへ。拍手と歌声が響き渡り、サンバのリズムでスタジアム全体を揺らした。各国の選手団が入場するさい、その最後尾に1列、楽器隊が加わり、“リオのリズム”をつくっていたのも印象的だ。 YouTube などでは、さまざまな角度からカーニバルの世界を垣間見れる。たとえば、リオ名門サンバチーム、マンゲイラ(Mangueira)の楽器隊の練習風景などは、楽器隊を構成する各パートの動きがよくわかる。VIDEO
《大野雅人》
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