ボルシア・ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督は、移籍金の高騰に歯止めが効かなくなっている最近の移籍市場について、「クレイジーだ」と発言した。
先日もチェルシーのアントニオ・コンテ監督が、「今の移籍市場は正しい状況ではない」と発言したばかりだが、100億円を超える移籍金が飛び交う状況はトゥヘル監督の目にも異常と映った。
「あくまでも私の意見だが健全な状況ではない。スタジアムに来て試合を観るファンとは何も関係ないことだからだ。ファンを失わないよう注意すべきだ。エゴやお金や取引ばかりだとファンを失うことになってしまう。サッカーは人々のためのショーだ。普通の人々や子どもたちのためのものだ。今は何か別なもののようだ。あまりにも金がかかり過ぎるようだと、抑えが効かなくなり自壊してしまうのは時間の問題だ」
市場の暴走を危惧するトゥヘル監督。現状を冷静に観察しながら、自分たちにコントロールできることだけに集中していきたいと話す。
「いまはそういう状況だが我々は地に足をつけて、自分たちのやり方でやっていく。自分たちの手には負えないことを管理しようとしないほうが良い」
《岩藤健》
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