前哨戦のゲリー・ウェバー・オープンを左わき腹痛により途中棄権した錦織。ウィンブルドンでも全力でサーブが打てないなか、苦労しながら4回戦まで勝ち上がってきた。
初のベスト8進出をかけて戦うのは、2014年の全米オープン決勝で敗れたチリッチ。錦織は第1ゲーム第1セット、チリッチの強烈なサーブに触ることができず簡単にキープを許す。さらに自分のサービスゲームでもファーストサーブのスピードが100マイル(約160キロ)に届かない。あっさりブレークを許すと、その後も試合はチリッチのペースで進んだ。
コーチ陣は身振りで試合をやめるよう訴えたが、錦織は痛み止めをもらって続けた。しかし事態は好転しなかった。第2セットの途中で再びマイケル・チャン・コーチ、ダンテ・ボッティーニ・コーチから試合を辞めるよう強く勧められ棄権を受け入れた。
Sad scenes on No.2 Court.
— Wimbledon (@Wimbledon) 2016年7月4日
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