6月5日に行われたNBAファイナル第2戦、東カンファレンス王者のクリーブランド・キャバリアーズは、西カンファレンス王者のゴールデンステイト・ウォリアーズに77-110の大敗を喫した。
敵地で2戦続けて大敗した試合後、キャバリアーズのレブロン・ジェームズは「もっと良いプレーをしないといけない」と繰り返した。
「フラストレーションは溜まってないし、チームにも失望していない。彼らには単純に負けた。試合を通して、あらゆる場面で彼らが上回っていた。もっと良いプレーをしないといけない。オフェンス、ディフェンス、フィジカルでもメンタルでもだ」
同じ顔合わせになった昨季のファイナル、レブロンはカイリー・アービングとケビン・ラブを欠いた状態で孤軍奮闘した。だがレブロン対ウォリアーズの図式になったシリーズでキャバリアーズは破れた。レブロンは自分ひとりの能力でウォリアーズに勝つのは難しいと感じ、今回は積極的に味方を使おうとしている。
アービング、ラブがそろった今回は面白い戦いになるという予想もあった。しかし、ここまでは昨季と大きく違わない印象だ。むしろ飛車角落ちの状態で食らいついていた分、昨季のほうが頑張っていたのではという声も聞かれる。
会見で報道陣からは、「もっとセルフィッシュ(わがまま)にプレーする必要があると感じているか」と尋ねられ、レブロンは「セルフィッシュというのは適切ではないね」と返した。
「今日の試合では自分も個人的にトラブルが多かった。ターンオーバーが多かった。第1戦のあと、素晴らしいチーム相手にターンオーバーを記録していては勝てないと言ったが、今日は僕だけでチームのターンオーバー数の半分を記録してしまった。もっとボールをうまく扱って、良いプレーをしなければならない」
このシリーズではウォリアーズの堅守に苦しめられ、なかなか本来のプレーを見せられないでいるレブロン。第1戦後の会見では、「アンドレ・イグダーラのディフェンスに苦しめられたか」という質問を否定したが、そういう質問が出るくらいイグダーラのディフェンスが効いている。
NBAのキングとして、このままでは終われないレブロン。本拠地クリーブランドで巻き返しなるか。
《岩藤健》
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