宮城県沿岸部を舞台にしたサイクリングイベント「ツール・ド・東北2016」が9月17日・18日に開催。東京都内で6月1日、記者会見が行われた。
●広報大使に道端カレン就任「地元の方々との触れ合いを楽しみに」
東日本大震災後の2013年に第1回大会が行われたツール・ド・東北は、復興支援や震災の記憶を未来に残していくことを目的に、最低10回の開催を目標にしている。主催は宮城県仙台市の河北新報社とヤフーだ。
河北新報社の一力雅彦社長はツール・ド・東北で被災地に新しい交流の機会が芽生えたと話す。
「今回で4回目。毎回沿道では多くの方々が熱心に応援をしてくれる。エイドステーションではボランティアの方がきめの細かい対応をしてくれる。全国から集まった参加者の人たちにペダルをこいでもらって、体全体で被災地の今を感じ取ってほしい」
自身もサイクリストとして知られるヤフーの宮坂学社長は、東北の沿岸部を走ること自体も楽しんでほしいと願う。
「大会のない日も自転車に乗って走りに行って、石巻や三陸エリアを選んでもらいたい。大会がきっかけになるが、一年中を通じてあの場所を自転車で走る人が増えるよう行政と一緒になってやっていきたい」
宮坂社長は最近も気仙沼~釜石を走っており、「大会があろうがなかろうが、海を見ながら自転車で走るのは楽しいこと。日常的にサイクリングカルチャーが三陸に根付くように、そのきっかけになるイベントになってほしい」と続けた。
ツール・ド・東北は最長距離211kmを走る気仙沼フォンド、60kmの女川・雄勝フォンド、自転車レンタルも可能な18kmの石巻周遊ライドなど全7つのコースが用意されている。今年から100kmをグループで走る牡鹿半島チャレンジグループライドが新設された。
一般エントリーは6月8日まで。募集人数は合計3745名を予定している。
《五味渕秀行》
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