第99回ジロ・デ・イタリアは5月28日、フランスのギエストルからイタリアのサンタンナディビナーディオまでの134kmで第20ステージが行われ、アスタナのビンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)が区間6位に入り、総合成績で今大会初めて首位に立った。
前日まで44秒遅れの総合2位につけていたニーバリは、区間優勝したカチューシャのレイン・タラマエ(エストニア)に遅れること6分44秒。首位のマリアローザを着るオリカ・グリーンエッジのエステバン・チャベス(コロンビア)は8分20秒遅れと脱落し、最終日前日での逆転劇が演じられた。
区間優勝のタラマエは、「総合5位の位置につけながら前日の落車骨折でリタイアしたチームエース、イルヌール・ザッカリンのために勝ちたかった」とコメント。
マリアローザを獲得したニーバリは、「今年のジロ・デ・イタリアに勝てるなんて思っていなかった。チームメートの献身的な働きのおかげで、ボクは失うことを恐れずに走ることができた。ライバル選手が苦しんでいるのを見てボクはアタックした」と語った。
NIPPOビーニファンティーニの山本元喜は45分06秒遅れの140位でゴールして、目標としていた完走に大きく前進した。総合成績は前日の152位と変わらず。首位とのタイム差は4時間49分05秒。
《山口和幸》
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