フィージーでは訪問客と交わす盃が親交の第一歩 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

フィージーでは訪問客と交わす盃が親交の第一歩

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  • カヴァの呑み交わす儀式がスタートします
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オーストラリア・シドニーの港から出港したプリンセス・ダウィンは気象状況の影響を受け最初の寄港の予定だったニューカレドニア・リフォウのキャンセルを余儀なくされ、出発から5日にして、バヌアツ共和国へ寄港しました。

共和国ではもっとも人口の多いと言われているエファテ島へ。その首都であるポートビラで一日を過ごした後、船は次なる寄港地へ向けて出港しました。

●客船で働く多くのアジア人

さて、私が今回乗ったクルーズ船プリンセス・ダウィンはオセアニア地区を主に航海している客船。船には多くのスタッフが乗船し日々の船の上での生活をサポート。そのスタッフのほとんどがアジア人でシドニーから乗船したことをつい忘れがちに。

船には、プール・ジム・バー・映画館の他にスタッフが様々なプログラムを提供。トリビアなどのクイズの時間の他にもスペイン語・ヨガ・マジックなど。プリンセス・ダンサーズというダンサーによるミュージカルは一番人気で、開幕前は常に人の列ということもありました。

またオーストラリアで週末によくバーなどで提供されるハッピーアワー(決まった時間にお酒が安くなる)というシステムもこの船の日課となっていてその時間になると多くの人がバーへと足を向けていました。

●次の寄港地ポート・デナラウに

船の上での生活もようやく慣れたころ、私たちの船はフィージーの島の一つであるポート・デナラウに到着しました。

ここでは、港が小さいこともあり、大きな船の寄港ができません。私たちの船は海で停泊し、地元の小型船に乗り換え港に向かいます。私たちが島で過ごしている一日客船は私たちを下してくれた場所で停泊していることになります。

●ポート・デナラウは50年ほどの歴史を持つリゾート地

約10,000人が住んでいると言われているこの島はまだまだ歴史の浅いリゾート地。フィージー語・英語はもちろんのこと、ヒンディ語も話せる人が多いとか、それもそのはず人口の4割はインド人が占めているとのこと。

●農業でもサトウキビが一番の収穫

農業の中でも9割弱がサトウキビというほど、サトウキビ作りが盛ん。

他に小麦やお米作りも農業のささえになっているとか。食生活は農耕民族であった日本人とよく似ていたようです。

●コミュニティーの中での生活

市内を離れると広がるサトウキビ畑。そこに点在するのは小さなコミュニティーである村の存在。リーダーがいて、そこでの生活には学校や教会が併設、村を出なくても十分に生活できるとのこと。隣のコミュニティーの人との結婚に制約などは?という質問に、「それはないわよ、どのコミュニティーの住民とでも結婚は自由よ」と答えてくれたのはある村のガイドを引き受けてくれた女性でした。

●女性は膝を隠し、男女ともに帽子は禁物

この島ではどの村にも入る際には、女性は膝を隠すこと、そしてどんなに暑い日でも帽子は男女ともに脱ぐことが決まっているそうです。

●祝い事の定番カヴァを呑み交わす

フィージーではカヴァを呑み交わすことは避けて通れないというくらい日常の席で行われる晩酌のようなもの。現地の人は、日本人の私に日本人のお茶席のようなものと説明をしてくれました。村に到着すると、招待客に舞踊の披露とカヴァの呑み交わしが行われます。断ることもできますが、やはりそこは人と人との付き合い。

カヴァはヤンゴと呼ばれる植物の根っこを乾燥させて粉末にして水で絞りだした飲み物。少し泥水みたいなこの飲み物をお祝いや人を迎え入れる時に呑み交わします。一気に飲むというのが結構きつくて、最後に飲み干すとホッと。。。でも最後の人まで周るとおかわりの欲しい人と言われ数名が手をあげてしまう、と勢いでまた飲む羽目に。鎮静効果があるということで、私はこれを2杯いただいた後、利用していた観光バスの中で爆睡しました。

●小型船でまた客船に

早めに港に行き、またそこから小型船に乗船、海で待ってくれていた客船プリンセス・ダウィンへと戻りました。船はもうすぐ迎える夕日を見ながらこの島を後にしました。(続)
《Australia photographer Asami SAKURA》

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