巨人のエースとして開幕から好調を続ける菅野は、2試合連続完封もあり防御率0.56、3勝0敗と抜群の安定感。多彩な変化球と高い制球力を武器に、今季は勝負所を抑える強さも目につく。月間MVP受賞は自身2度目。
菅野は受賞について、「スタートダッシュが大切だと思っていたので、受賞は率直にうれしいです」と会見で喜びを語った。
ビシエドは来日1年目ながら早くも日本野球に適応を見せ、開幕から中日の4番打者として打撃3部門いずれも上位に名を連ねる。まだ27歳と若くメジャーリーグでも66本塁打しているが、四球数を上回る三振数がネックとなって評価が芳しくなかった。今季は打席内で我慢してボールを見極めている。
「初めて日本でプレーして最初の月に受賞できるとは思っていませんでした。ファンの皆さんの応援にすごく感謝しています」と話すビシエド。何度でも受賞できるように頑張りたいと今後の活躍も誓った。
涌井は通算3度目の受賞。ロッテ移籍2年目となった昨季、近年の不振から抜け出してパ・リーグ最多勝を獲得。伊東勤監督の下で復活した右腕は2009年7月以来の月間MVP受賞となった。
パ・リーグ投手部門では最長となる7年のブランクを経ての受賞。6試合投げて5勝0敗の涌井にファンも、「涌井さんおめでとうございます」「今月も頼りにしてます」「4人とも妥当な結果だと思います」と信頼を寄せている。
メヒアは来日3年目で初受賞。1年目の2014年にチームメイトの中村剛也と本塁打王のタイトルを分け合い、他球団の投手を震え上がらせた。昨季はコンディション管理がうまくいかず開幕から苦しんだが、その反省を生かした今季は本塁打、打点で両リーグトップの大暴れ。4月24日の楽天戦では3打席連続ホームランも打っている。
メヒアの受賞には、「あんだけ打ったんだから当然」「文句なし」とファンからも納得の声が多い。
3、4月度「日本生命月間MVP賞」の受賞選手が決まりました。
— 日本野球機構(NPB) (@npb) 2016年5月10日
■セ・リーグ
【投手】菅野智之(G)2度目
【打者】D.ビシエド(D)初受賞
■パ・リーグ
【投手】涌井秀章(M)3度目
【打者】E.メヒア(L)初受賞https://t.co/eOBBUcmHgz#NPB