山本昌、勝つためのキャッチボールは「心臓めがけて」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

山本昌、勝つためのキャッチボールは「心臓めがけて」

スポーツ まとめ

写真提供:Timely!WEB
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プロ生活32年間で通算219勝を挙げ、50歳までプロ野球選手として活躍したレジェンド山本昌氏。

日本テレビ系『NEWS ZERO』でスポーツコメンテーターのレギュラー出演なども続々と決まり、引退後も多くのメディアの注目の的となっている。そんな山本昌氏初のピッチングバイブル最新刊『ピッチングマニア レジェンドが明かすこだわりの投球術』(学研プラス刊)が全国の書店、ネット書店で発売開始となった。

Timely!WEBでは発売を記念して、特に高校球児や小学生、中学生でもすぐに明日から実践できるポイントをピックアップ。
短期連載第5回は「試合で勝つためのキャッチボール」。


<連載予定>
第1回(3/28配信)   大きく使って投げる
第2回(3/30配信)   軸足のヒザを意図的に折らない
第3回(4/2配信)    コントロールをつけるのは中指
第4回(4/4配信)    カーブは「空手チョップ」で投げる
第5回(4/6配信)     相手の心臓を狙ってキャッチボール
第6回(4/8配信予定)  ストライク先行で勝利に近づく
第7回(4/10配信予定) ピッチャーの強さがチームの強さ



最も大事にしていた「試合で勝つためのキャッチボール」

 私が一番大事にしていたのはキャッチボールです。「試合で勝つためにキャッチボール?」と思った方もいるかもしれません。
でも日ごろのキャッチボールこそが試合につながっているのです。正しいフォームを作るためにも、試合で崩れたバランスを修正するためにも、意識を高く持って取り組んでほしいと思います。

 まずは狙いどころです。みなさんは相手のどこを狙って投げますか?
「相手の胸を狙いなさい」
キャッチボールの基本としてよく聞く言葉ですね。胸でも間違いではありませんが、私はもっと小さい的を狙っていました。
「相手の心臓を狙う」

すなわち、相手のやや左胸。左ピッチャーの私から見れば、相手に向かって、クロスで投げ込むことになります。
右バッターのインコースに投じるクロスファイアーといえば、わかりやすいでしょうか。右利きの投手であれば、相手の右胸を狙うことになります。


体が正しく使えていれば、クロスのストレートを投げられる

 体を正しく使えていなければ、バックスピンが利いたストレートをクロスに投げ込むことはできません。
体の開きが早かったり、前でボールを叩けないと、シュート回転で抜けてしまう。そうならないように、クロスで投げることを習慣にしていたのです。
クロスが習得できれば、相手の胸(真ん中)に投げることもできるようになります。

 今回本を出版するにあたって、ピッチングの実演をさせてもらいました。自分で改めて感じたのですが、軽いキャッチボールであっても、心臓の方にしか行かない。相手の右胸に抜ける球がないんです。引退したいまでも、現役時にこだわっていた体の使い方が自然にできていました。

著者プロフィール
山本昌 
神奈川県茅ヶ崎市立松林中学校、日本大学藤沢高校を経て、1983年秋のドラフト5位で中日ドラゴンズに入団。5年目の88年、アメリカへの野球留学で急成長し、同年8月にプロ初勝利を挙げる。以降左の先発投手としてチームを支え、93、94、97年に最多勝。94年には沢村賞も受賞した。2006年9月16日には史上73人目のノーヒットノーランを達成。41歳1ヶ月での達成はプロ野球史上最年長記録だった。15年10月7日、50歳1ヶ月で登板した広島カープ戦をもって現役引退。プロ32年間の通算成績は219勝165敗5セーブ、防御率3.45。

(原題:試合で勝つためには最も大事なキャッチボール。山本昌こだわりの投球術 第5回「相手の心臓を狙う」)
記事提供:Timely! WEB

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