タクシーこども110番って何?「知られていないことがこの制度の欠点」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

タクシーこども110番って何?「知られていないことがこの制度の欠点」

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タクシーこども110番って何?「知られていないことがこの制度の欠点」
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安全と言われる日本でも、凶悪な事件は後を絶ちません。埼玉県の女子中学生の誘拐も未だニュースで話題になっています。

どんな国のどんな時代であろうと、100パーセント安全というのはあり得ません。子供を持つ親は、「自分の子供に何かあったら…」と、なおさら危機感を強めているかと思います。

そんな心配を少しでも減らすために、自治体やPTAが中心となり、「子ども110番の家」の活動が始まりました。地域全体で子どもたちを守る活動です。

街を歩いていると、この「子ども110番の家」の札を見かけることもあります。実は「子ども110番」の活動は、ある業界にも浸透しているのです。

あなたは知っていた?「タクシー子ども110番」の存在





ツイートにあるように、子どもに助けを求められたタクシーは、その子どもを保護し警察に通報するのです。しかし、『タクシー子ども110番』の制度を知っている人が少ないというのが、現状なのだそう。

また、このツイートでは「東京」となっていますが、東京以外にも『タクシー子ども110番』は存在します。





京阪神で営業する大阪の阪急タクシーなど、事業者が独自に取り組んでいる例もあるそうです。この『タクシー子ども110番』、具体的にはどういった活動が行われているのでしょうか。

東京都での始まりは2006年からだそうで、「東京ハイヤー・タクシー協会」に加盟する事業者が実施しているそうです。

実は、東京でこの活動が始まる前に、地方で「タクシーで子供を保護する」という活動例がありました。その例を見て、東京都は実施に踏み切ったそうです。

警視庁と東京都もタクシーで子どもを保護する『タクシー子ども110番』の活動に協力をしています。法人タクシーだけではなく、個人タクシーでも同様の取り組みをしているところもあるといいます。

犯罪に巻き込まれそうになった子供がいたらタクシーで保護し、警察に通報するという『タクシー子ども110番』。これは24時間、街を走りつづけているタクシーの特性を活かした取り組みです。





「子ども110番の家」のように『タクシー子ども110番』の車には、目印としてステッカーを貼っているといいます。仮に貼っていなかったとしても、加盟事業者の法人タクシーであれば、シールが貼っていないタクシーでも子どもを保護できるといいます。

指摘される問題点…







この活動は全国を上げて取り組んでいるわけではなく、各地方それぞれに委ねられているというのが現状のようです。

そして、この取り組みの知名度が低いのも、大きな問題点であるかと思います。まずは知られることから..。

知られることにより、タクシーの存在が犯罪を事前に防止するのかもしれません。

近所付き合いというのが、段々となくなってきている日本ではありますが、子どもたちの安全は、私たち大人が守っていくべきなのでしょう。『タクシー子ども110番』も課題はまだまだあるのかもしれませんが、子どもたちを守る大事な取り組みに変わりはないようです。
記事提供:@Heaaart
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