田島尚輝が5月にパリで行われる全仏オープン・ジュニア2016ワイルドカード選手権大会への切符を手に入れた。国内ジュニア大会でも勝利を重ねる15歳が、全仏オープン・ジュニア出場を目指す。
味の素ナショナルトレーニングセンターのクレーコートで行われた日本予選。3月11日の決勝戦、田島はひとつ歳上の清水悠太と対戦した。2016年2月15日時点のITFジュニアランキングで106位の田島に対して、清水は52位。一緒に遠征に行くこともあり、「清水選手のプレースタイルは頭に入っていた」と田島は振り返った。それを整理して試合に臨んだ。
クレーコートを一番得意と話す田島。「やりやすかったと言ったらヘンですけど、気持ちよくプレーできた」と笑う。
自身のプレースタイルを「頭を使うテニス」と語る。
「遅いテンポでやりあって、急に展開を早めたり、前に行ったり。ハードコートだとボールがパンパン決まって自分が活かせないけど、クレーだと一球一球、必要なボールが自分の中にはある」
この日の試合、清水の放つボールに揺さぶられることもあった。後半はバテてきた。5月までにスタミナ作りだ。
「しっかり1試合ずつ相手をして、優勝してワイルドカードをゲットしたいです」
2月後の試合に向けて、目を輝かせた。目指すは全仏オープン・ジュニア2016、テニスプレーヤーの憧れの地ローラン・ギャロスだ。
《五味渕秀行》
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