中学硬式野球・DeNAベイスターズカップ、湘南ボーイズが初制覇 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

中学硬式野球・DeNAベイスターズカップ、湘南ボーイズが初制覇

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中学硬式野球・DeNAベイスターズカップ、湘南ボーイズが初制覇
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「第4回DeNAベイスターズカップ ~2016年神奈川県中学硬式野球選手権大会~」が3月5日から2日間、横浜スタジアムで開催された。

リトルシニア、ボーイズ、ポニー、ヤングの各予選を勝ち抜いた代表8チームが、春の神奈川ナンバーワンをかけて戦う大会で、過去3回はリトルシニア勢(第1回、第2回=中本牧リトルシニア、第3回=海老名リトルシニア)が優勝を遂げていた。

今年、第4回の王者に就いたのはボーイズの名門・湘南ボーイズ。決勝戦では四番・谷村然が3打数3安打の活躍を見せるなど計11安打を放ち、19-1で座間ボーイズに快勝した。座間ボーイズは、初戦でタイブレークのすえに横浜泉リトルシニアをくだすなど2勝を挙げたが、決勝戦で力尽きた。

●際立つ積極的な攻撃野球。総勢173名でつかんだ初優勝

湘南ボーイズは、2012年に「第6回全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ」を制するなど全国的にも名の知れた強豪。このとき、主力で活躍していた小笠原慎之介(中日ドラゴンズ)、長倉蓮(東海大1年)、杉崎成輝(東海大1年)は東海大相模で夏の全国制覇を達成。毎年、高校1年生のときから活躍する卒団生が多い。

チームを率いる田代栄次監督は東海大相模、東海大の出身で、1999年に22歳の若さで監督に就任した。その野球は、とにかく積極的、攻撃的だ。今大会の準決勝では、初回に徳田辰吉が四球を選ぶと、二番・平岡祐汰の初球に二盗を敢行。麻生ボーイズの善波力に刺されたが、二死後に本間巧真がヒットで出塁すると、これまた初球に盗塁。今度は、二盗を成功させた。

打つほうでも、ストライクをガンガン振ってくる。四番・谷村は、準決勝の第四打席にカウント3ボールから狙いにいった(結果はファウル)。

「今の子どもたちは無難にいくよりも、どんどん仕掛けて攻めたほうがいい。とくに大きな大会になると硬くなりやすいので、積極的に攻めていきます。盗塁でアウトになっても怒りません。バッティングも2ストライクまではボール球を振ってもいい。フライアウトもオッケー。『ストライクを打つ』というよりは、『すべての球を打ちにいくなかで、バットが届かないから打つのをやめる』という考えをもたせています」(田代監督)

この考えを1年生のうちから伝えていて、「打てるボールは全部振れ!」「ランナーに出たら1球目から走れ!」が基本的な約束事。これができなかった場合、一球で交代になることもある。

「まずは、やってみることです。そこから、やる・やらないの判断や見極めが出てくる。ブレーキをかけるほうが簡単ですから」

次に挑むのは、3月26日開幕の「第46回日本少年野球春季全国大会」。春のボーイズリーグの王者を決める大会だ。

「今年は勝つチームの雰囲気を持っている。元気がよくて明るい。勝てる年代かなと思います」

この日、スタンドには新1年生が応援に来ていた。新1年生は何と59名。これで3学年合わせて173名(2年=59名、3年=55名)の大所帯となる。じつは毎年、この人数以上の入団希望者がいて、入団テストを行っている。

今後も、湘南ボーイズの強さは続いていきそうだ。
《大利実@Timely!WEB》

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