アボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)第9シリーズ優勝者に、男子はエリウド・キプチョゲ(ケニア)、女子はメアリー・ケイタニー(ケニア)が決定した。 第9シリーズ最終戦の東京マラソン2016終了後、AbbottWMMのジェネラルマネージャーのティム・ハズィマ氏と、AbbottWMMメンバーの6大会レースディレクターたちが発表した。 両選手のこれまでの成績は、キプチョゲが2015年にロンドンマラソンとベルリンマラソンに優勝。ケイタニーが同年にニューヨークシティマラソン優勝とロンドンマラソン2位。ふたりはそれぞれ賞金50万ドルを受け取った。 ケイタニーは41点で、マレ・ディババ選手(エチオピア)、ヘラー・キプロプ選手(ケニア)と同得点だったが、レースディレクターの投票により決定するタイブレークにより優勝者に選出された。東京マラソン2016の終了直後に3選手の総合ポイント数を踏まえ、各レースでの力強さ等を考慮した投票が行われた。その結果、満場一致でケイタニーが優勝者として決定した。 優勝者には1年間のスコアリング期間中、対象大会で最も多くのポイントを獲得した男女の選手が選ばれる。シリーズタイトルを獲得するには、少なくとも対象となる2大会に出場する必要がある。 また、米国シカゴのデビッド・マークとアイルランド・クランフィールドのバーバラ・フレミング・オーブンズの2名は、東京マラソン2016の完走によってAbbottWMMのすべてのレースを完走した「Six Star Finisher」となった。両選手は全世界で600人近くいるSix Star Finisherを代表して、初めてメダルを受け取った。メダルはその他のSix Star Finisherにも授与される。 新たなシリーズが始まるAbbottWMMは、トップランナーのドーピング検査の強化、賞金を5年に渡って授与するなどの新たな対策を決定。さらに、AbbottWMM車いすシリーズをスタートさせる。 新シリーズは4月のボストンマラソンからスタート。終了は2017年4月のボストンマラソン。第10シリーズには、リオデジャネイロ五輪とパラリンピックのマラソンも含まれる。
《美坂柚木》
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