ピュアブースト Xは、アディダス史上初めて、女性のために独自開発された女性専用モデルのランニングシューズだ。これまでのランニングシューズとは着想そのものから異なる。そもそも「女性専用シューズ」という概念は当たり前のものではない。
これまでの女性用シューズは、はじめはメンズ、もしくはユニセックス用に開発され、ベースができた段階で女性向けにアレンジされるという流れで発売されてきた。これが女性向けのシューズが生み出される一般的な過程だ。
しかしピュアブースト Xは、商品開発段階から世界中の何百人という女性アスリートとのディスカッションを経て、女性のために生み出された。
ミッドソールには相反する"クッション"性と"反発力"を兼ね備えた素材「ブーストフォーム」を80%使用、アッパーには足を柔らかく包み込むようなストレッチメッシュアッパーを使用するとともに、「アーチサポートシステム」という中足部のアッパーとミッドソールを大胆に切り離した構造を採用した。
空洞なのだ。この構造が、"土踏まず"を包み込むフィット感、通気性を実現する。見た目もスリムだ。
アディダス新製品、女性専用モデル「PureBOOST X」は、中足部のアッパーとミッドソールを大胆に切り離した新構造「ARCH SUPPORT SYSTEM」が採用されている。 pic.twitter.com/i9sB1Wx85e
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2016, 2月 1
「ミッドソール」とは、アウトソール(地面に触れる部分)とインソール(中敷き)の間に入るパーツ。「アッパー」とはスニーカーのソール以外の部分。スニーカーの顔とも言える。
単純化すると、
「スニーカー」=「アッパー」+「ソール」 pic.twitter.com/oiTLO759oo
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アディダスは多くの女性アスリートと話し合いをして、「女性が本当に求めているのはパフォーマンスを最大限発揮できる機能性と、よりスリムに美しく、かつてないフィット感を出すことができるスタイリッシュ性の維持なのだ」と気づいた。その要望を満たすべくピュアブースト Xを開発したという。
実際にこの靴を履いた女性は、「まるで土踏まずも含めて、足が包まれているようでした。靴が足に吸い付くという感じ」と満足げに話していた。