テニスの全豪オープンは1月26日、男子シングルス準々決勝が行われた。世界ランク7位で第7シードの錦織圭は、同1位で第1シードのノバク・ジョコビッチと対戦し3-6、2-6、4-6で敗れた。
全豪では初となるベスト4進出をかけ、ジョコビッチに挑んだ錦織。試合前に「挑戦者なので思い切ってやれる。思い切ってやらなければ勝てない。ただし、無理なリスクは取らないようにしたい」と話していた。
その言葉通り錦織は立ち上がりから積極的に動き、ひとつのポイントを短く、ダウンザラインなど常に自分から仕掛ける攻めのテニスで、ジョコビッチが見せる鉄壁の守りを崩そうとした。
だが、それでも世界王者の壁は高く第1セットを落としてしまう。第2セットも自身のミスから第1ゲームでブレークを許してしまうと、セットを連取されたくない錦織は積極的な攻めの姿勢が攻め急ぎへと転じ、試合前に自ら戒めていたはずの無理を繰り返してしまう。
第2セット終了後にはメディカルチェックを受け、ゲーム中に右太ももへテーピングも施した錦織。気持ちを入れ替えた第3セットではジョコビッチからブレークを奪ったが、相手にも第5、第7ゲームで連続ブレークを許し敗れた。
この試合、ウィナーの数ではジョコビッチ22本に対し、錦織が31本と上回っていた。しかし、アンフォーストエラーの数では錦織が54本、ちょうどジョコビッチの倍を叩いてしまった。
試合後の錦織は、「今日はほとんど自分の責任。最初の2セットでミスが多すぎた」と話した。
《岩藤健》
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