河北新報社とヤフーは、両社が2015年9月に宮城県で主催した自転車イベント「ツール・ド・東北2015」の事業収支の状況、および経済波及効果について発表した。
東日本大震災の復興支援および震災の記憶を未来に残していくことを目的とした同イベント。東北の復興を長期に渡り支えるために10年間のイベント開催を目標に、2013年に第1回が開催された。
●「ツール・ド・東北2015」の事業収支
3回目となった2015年は、参加者枠を前回大会より500人増加した3500人にしたために運営管理に関わる費用が増加。一方でエントリー料による収入が増加することで、2年連続で収益を上げた。収入合計は1億3044万5160円、支出合計は1億2179万8185円、収益は864万6975円。
収益は、次回以降の大会への事業繰越金と「ツール・ド・東北基金」への寄付に充てられる。事業繰越金は600万円。より多くの人が被災地域を訪れ、現地での消費拡大や震災の記憶の風化防止につなげることを目指し、大会の規模拡大や内容の拡充などに活用される。なお、前回からの事業繰越金(1400万円)は今回使用していない。ツール・ド・東北基金への寄付は264万6975円。
2015年大会を通じたツール・ド・東北基金への寄付金の総額は1013万6880円となった。ツール・ド・東北基金の残高は2208万9120円。
●「ツール・ド・東北2015」の経済波及効果
経済波及効果は8億6900万円、前回比118%となった。増加要因として、出走者数の増加による出走者の合計消費金額の増加と、大会運営に伴う消費金額の増加と推測されている。
《編集部》
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