サッカーのクラブチーム世界一を決める戦い、FIFAクラブワールドカップ(W杯)は12月20日、3位決定戦が行われた。開催国王者のサンフレッチェ広島は、アジア王者の広州恒大を2-1で下し、この大会を3位で終えた。
広島はCKからの流れで前半4分、パウリーニョに押し込まれ先制を許す。1点を返したい広島は、得意のサイド攻撃からチャンスを作るが、広州の守りに阻まれネットを揺らせない。対する広州も試合を決定づける追加点を奪おうと、パウリーニョやエウケソンの個人技でゴールに迫るが点には結びつかない。
1点ビハインドで折り返した広島は後半13分、佐藤寿人に代えドウグラスを投入する。この采配が当たった。CKから同25分にドウグラスが頭で押し込み同点に追いつく。さらに途中出場の柏好文が上げたクロスから、浅野拓磨がヘディング。ボールはバーを叩くも、跳ね返りをドウグラスが再び頭で押し込み逆転に成功した。
クラブW杯で3位に輝いた広島の森保一監督は、「アジア王者相手にもタフな戦いになればなるほど、自分たちの持ち味である粘り強さが発揮できた。結果として勝てたことはうれしく思う。これからの戦いにも大きな自信にしていきたい」と試合後の会見で語った。
《岩藤健》
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