JALでは初のパイロット出身の社長となる植木氏。「情の植木」と呼ばれ、その求心力を評価され社長に上り詰めた経歴をもつ。人を不思議と引き付ける人柄の良さをこの会見でも存分に発揮した。
はじめにそのチャーミングさを光らせたのは錦織選手に「せっかくなのでテニスをしませんか」と提案を受けた時だ。これはJALが錦織選手にプレゼントした"錦織圭"モデルの飛行機模型のお礼に、錦織選手がお気に入りのラケットを贈った時の言葉だ。
「とんでもない無茶ぶりじゃないですか…」と苦笑した植木氏だが、1980年代のテニスブームを満喫した世代でもあり徐々に乗り気に。最終的には錦織選手に「少しなら鍛えてあげてもいいですよ」と得意げに発言し、会場の笑いを誘った。
植木社長、錦織選手に「少しなら鍛えてあげてもいいですよ」 pic.twitter.com/6qXkchCjnp
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2015, 11月 27
メディア向けフォトセッションではこんなシーンも。錦織選手とキャビンアテンダントふたり、植木氏の計4名による集合写真のあと、「次の撮影は錦織選手とキャビンアテンダント2人のみでお願いします」という司会の声を聞いた植木氏。
すぐに退出しながらも「私は邪魔か…」とはにかみ、カメラマンの笑いをさらった。
写真撮影中、一時降壇を指示されたのち「私は邪魔か…」とはにかむ植木社長 pic.twitter.com/5TvVOXLcAK
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会見の最後には実際に錦織選手とテニスボールを実際に打ち合った。空振りなどで笑いを誘いつつ、懸命にプレー。この演出も、植木社長ならではといえよう。
"錦織圭"という強烈なオーラをもつ選手に負けないレベルの強い魅力を発していたのは、JALの社長だった。