男子テニスの最終戦ATPワールドツアー・ファイナルは11月20日、グループB第3戦が行われた。第5シードのラファエル・ナダルは、第7シードのダビド・フェレールを6-7、6-3、6-4で下し全勝で準決勝に進出した。
この試合は第1セットの序盤にナダルがゲームカウント3-0とリードするが、その後4ゲーム連続で落としフェレールにセットを奪われてしまう。すでに2連敗で予選敗退が決まっているものの、ナダルとのスペイン対決で意地を見せたいフェレール。第1セット中盤からはフォアに回っての逆クロスが冴えていた。それはナダルの代名詞でもあるのだが、フェレールはうまくバック側にボールを集め封じる。
2時間30分を越える激闘になった試合は、第3セット第9ゲームをブレークしたナダルが、最後はボレーを決めて勝利した。
手に汗握る熱戦に「勝てたのはよかったけど、ちょっと体力使いすぎたかな」「第3セットの1ゲーム目が面白かった。キープしたフェレールもさすが」「タフな試合だったからナダルの体力が気になるな。強豪相手との連戦を乗り切れるか」「フェレールの粘りが盛り上げた試合だった」など、テニスファンからは大満足の試合だったが、ナダルのコンディションは大丈夫かと心配する声が寄せられた。
ナダルは準決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチと対戦する。
《岩藤健》
page top