WOWOWは、クラシコのスタジオ解説ヴァイッド・ハリルホジッチ氏と、同社専属解説者で元日本代表主将宮本恒靖氏の初対談の模様を公開した。
スペインサッカー リーガ・エスパニョーラの2強、バルセロナとレアル・マドリードが直接対決する伝統の一戦クラシコが現地時間11月21日（土）に開催される。ハリルホジッチ氏と宮本氏は、クラシコ開催直前の特別番組で初対談し、クラシコに対する敬意や日本サッカーの未来について熱いトークを繰り広げた。
宮本氏が日本サッカーに関して「Jリーグは今の欧州のどのぐらいのレベルのリーグになりますか？」と聞くと、ハリルホジッチ氏は「国内リーグは少し苦戦している。日本のファンは目が肥えていて、スタジアムの雰囲気も完璧。良い環境に恵まれている私たち関係者は、もっとがんばらなければいけない」とファンへの感謝と反省を口にした。
また、日本サッカーのレベルをあげるためにはデュエルが必要だと話し、「感覚としては、1対1、球際の強さ、競り合い、といった言葉が近い。そのデュエルに勝てないと、サッカーは勝てない。積極的にボールを奪いに行く姿勢が足りなかったり、ディフェンスラインが下がりすぎるのは、日本の改善点だと思います」とデュエルについて解説した。
話題がクラシコへと移ると、ハリルホジッチ氏は「世界で一番の試合」だと断言し、「レアル対バルサを越える試合は世界にない。リーガのテクニックやパスワークは素晴らしいです」と評価。バルセロナの魅力は、「30年前からフォーメーションは4-3-3で、メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールがポジションチェンジをすること」と語った。
レアルについては、ホームでこの試合を落とせば優勝が難しくなると言い、「正直なところバルサが有利だと思うが、ベニテスも勝ちに来るだろうから、ベイルの縦のスピードを使ってカウンターで戦うかもしれない」と分析した。また、見どころを「“両チームがどういう戦術をとるか”が面白い試合になる」と語り、試合結果は1-1の同点と予想。
ハリルホジッチ氏はクラシコについて、「現代サッカーで最高の試合。雰囲気も素晴らしい、クリスティアーノ・ロナウドとメッシは世界最高の選手です。今回の試合はチームのディフェンスラインをどの位置に設定するのか、ニュートラルなのか、もしかしたら低い位置なのか、ベニテス（レアル・マドリード監督）のアプローチをぜひ見てほしいですね」とコメントした。
■放送予定
●キックオフ直前！宮本恒靖vs.ハリルホジッチ クラシコ対談
・放送日:11月21日（土）午後2:30［WOWOWプライム］※無料放送
●リーガ・エスパニョーラ15-16 伝統の一戦クラシコ
・第12節「レアル・マドリードvs.バルセロナ」
・放送日:11月21日（土）深夜2:00［WOWOWライブ］
・スタジオ解説:ヴァイッド・ハリルホジッチ、現地解説:野口幸司
《美坂柚木》
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