昨年から始まった東京都自転車競技連盟のイベント「TCFオトナのための自転車学校」も開催を重ねるごとに熟成しているようだ。11月1日、会場の西武園ゆうえんちは参加者でにぎわった。
東京夢の島マリーナもしくは西武園ゆうえんちで月に一度の定期開催。スポーツバイクの人気の高さを証明するかのように新規参加者は毎回訪れるが、購入してから迷っているユーザーの多さもそこに表れている。
競技向けにより高いスキルを求めにくる参加者もいるが、大半は初めてスポーツバイクを購入した人たちだ。趣味として走って自分のスキル、練習方法に自信が無いなどの悩みを持つサイクリストが多く集まる。
自転車学校では競技指向の中級者とイベント参加を目指す人、初心者に大きくグループを分けてスクーリングをしている。基礎練習と走行練習の比重こそ違うものの基本的な講習は同じで、それぞれのグループの参加者に基礎からライディングまでをレクチャーしている。
初級クラスに参加する人はスラロームや一本橋、急制動などの基本的なことから始める。それにより自分のライディングの見直し、その後の走りに余裕と安全が生まれ、上達も体感できるので一番伸びしろの出るクラスと言える。ライディングフォームもその場で見直せるため、スクールの最後にはほとんどの参加者が3本ローラーに乗れるようになる。
スポーツバイクが定着するにつれマナーや技術が問われている昨今、多くの人がサイクリングを楽しむが一般にマナーが浸透しているとはまだ言い難い。ルールやマナー、スキルを身につけることで、長く自転車を趣味として楽しめるならばスクールの需要は今後も増すだろう。
年内の予定として11月15日に東京夢の島マリーナ会場で「オトナのための自転車学校」の開催が決まっている。
《高橋智宏》
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