ソフトバンクが球団史上初の日本シリーズ連覇…最後まで盤石の投手陣がヤクルトを完封 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ソフトバンクが球団史上初の日本シリーズ連覇…最後まで盤石の投手陣がヤクルトを完封

スポーツ 短信
日本一連覇を果たしたソフトバンクホークス
  • 日本一連覇を果たしたソフトバンクホークス
  • 試合前の工藤公康監督
  • ヤクルトの山田哲人
  • 打撃練習を終えたソフトバンクの松田宣浩
  • 松田宣浩に促され歓喜の輪に加わる、ソフトバンク孫正義オーナー
  • 優勝決定後のソフトバンクホークス
  • 優勝決定後のソフトバンクホークス
  • ヒーローインタビューに呼ばれた李大浩
プロ野球の日本シリーズは10月29日、神宮球場で第5戦が行われた。3勝1敗と王手をかけて臨んだソフトバンクホークスが、ヤクルトを5-0で下し2年連続7度目の優勝を果たした。

神宮初戦の第3戦で山田哲人が3打席連発弾を見せたヤクルト。その勢いを第4戦以降にもつなげられるか注目だったが、ソフトバンク投手陣は最後まで盤石だった。

ソフトバンクは先発のジェイソン・スタンリッジが好投。ヤクルト打線を6回4安打無失点に抑えた。打っては今シリーズ絶好調の李大浩が四回、先制の2ラン本塁打を放つ。レフトスタンドのポールを巻いて入る打球はビデオ判定を要求されたが、判定が覆ることはなくヤクルトファンから溜息が漏れた。

ヤクルトは五回にも今宮健太が二塁打で出塁、ジェイソン・スタンリッジが四球で出塁する。ヤクルトは先発の石川雅規をあきらめ、石山泰稚を2番手のマウンドに送る。石山は川島慶三を三塁へのゴロに仕留めたが、これをヤクルト三塁手の川端慎吾がファンブル。一死満塁になって明石健志がタイムリー安打で突き放した。さらにソフトバンクは柳田裕樹が内野ゴロを打つ間に1点追加する。

2点差までは逆転を信じていた一塁側スタンドも、4点差になったことでややトーンダウン。ファンから飛ぶ声も「せめて1点くらい取ってくれ!」「また完封だけはやめろよ」というものに変わった。一方ますます活気づくソフトバンク応援団。連覇に向け応援にも力が入る。

ソフトバンクの工藤公康監督は、七回から継投に入った。まずは森唯斗が七回を無失点に抑える。八回はエディソン・バリオスが1番・上田剛史から始まる好打順を1四球、無安打で封じた。

もう1点もやれないヤクルトは八回、ローガン・オンドルセクがマウンドに上がる。オンドルセクはランナーふたり背負ったが無失点で切り抜けた。だが九回のマウンドに上がったトニー・バーネットが、柳田悠岐のセンター前タイムリーで失点。ダメ押しの追加点が入ったことでヤクルトファンは帰り支度を始める。

お膳立てが整ったソフトバンクは九回、守護神デニス・サファテを登板させた。ウラディミール・バレンティン、今浪隆博が倒れ最後の雄平も空振り三振に仕留める。

ソフトバンクが球団史上初の連覇を達成した瞬間、ヤクルトファンは席を立ち「また来年」と話しながら帰路に就いた。14年ぶりの日本一はならなかったが、久しぶりに神宮へ帰ってきた祭りを堪能した。

優勝が決定したソフトバンクは名前にちなみ、工藤監督を9度胴上げする。歓喜の輪には松田宣浩に促され孫正義オーナーも加わった。

ヒーローインタビューには李大浩が呼ばれた。シリーズMVPも獲得する活躍だったが、お立ち台では「これからぐっすり眠れるんじゃないかなと思う」と重圧から解放された安堵を口にした。
《岩藤健》

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