イングランド・プレミアリーグのリバプールは、解任したブレンダン・ロジャーズ監督の後任として、前ドルトムント監督のユルゲン・クロップを招へいした。就任会見でクロップ監督は「4年以内にタイトルを獲る」と話し、サポーターに大きな期待を抱かせている。
だが元ドルトムントのDFパトリック・オウォモイエラは、クロップ監督を結果で評価するには少し時間が必要との見方を示している。
「今から強い称賛を受けているが、クロップ自身も会見で言ったように落ち着いて仕事をさせる必要がある。今日と明日で何かが変わるわけではない。リバプールはリーグ中位に位置しており、彼はプレシーズンの準備もしていない。こういう場合は一歩ずつ進むべきだ。すべてがうまくいく可能性もあるが、そのためには時間が必要だ」
会見では率直に自分が思っていることを語り、隠し事をしないことでも知られるクロップ監督。オウォモイエラは、ジョゼ・モウリーニョやルイス・ファン・ハールといった、激情型の傾向がある監督とクロップが対峙し、何かを言い合う状況になるのが楽しみだと話す。
「アーセン・ベンゲルなどとは対照的に、彼らは怒りっぽいタイプだ。ベンゲルは穏やかで紳士的なタイプだね。だが楽しみなのはモウリーニョなどのタイプだ。クロップは必要があれば、躊躇なく自分の意見を述べるだろう。誤解しないでほしいが憎しみ合うわけではない。クロップはリーグを盛り上げるはずだ」
クロップ監督の初采配は、10月17日のトッテナム戦。敵地でどのような采配を見せるかに今から注目が集まる。
《岩藤健》
page top